魅力的なフラメンコ音楽
スペインを代表するフラメンコは世界中で人気を集めており、日本でも若い方からご年配の方まで根強い人気があります。フラメンコの曲の特徴は、『コンパス』と呼ばれるフラメンコ独特のリズムです。12拍を1つの単位にしたリズムは、アクセントの位置によって曲の形式が違います。
こちらでは、フラメンコで使用される代表曲の一部をご紹介いたします。
ソレア
ソレアは“フラメンコの母”と呼ばれ、フラメンコを学ぶうえで重要な曲です。スペイン語で孤独を意味する「soledad(ソレダー)」が、ソレアという名前の由来といわれています。12拍子の中で最もゆるやかなテンポを持つソレアは、深みと威厳のある曲種で、全てのフラメンコの母体となっています。フラメンコにおける最も代表的な曲として多くの人に歌われ、数多くのスタイルがあります。
ブレリア
ジプシーの結婚式で歌い踊られたカンテ・デ・ハレオの継承曲です。ブレリアという名前の由来にはいくつかの説があり、「あざけり」や「冷やかし」を意味する「burla(ブルラ)」が語源と考えられています。愉快でおどけた歌詞が多いのですが、中には悲痛な感情を歌ったものもあります。
全体的にリズム感あふれるアップテンポなブレリアは、ソレアを母体として生まれた最もフラメンコらしい曲種のひとつです。12拍1コンパスという基本は変わりませんが、12拍の中でリズムの刻み方やテンポにはいくつかパターンがあり、それが刻々と変化していきます。歌い手とギタリスト、踊り手それぞれの溢れる個性が即興で決まった時の強いグルーブ感は、細胞が活気に満ちたような感覚にさえなります。即興性が強いブレリアこそがフラメンコの醍醐味のひとつといってもいいのかもしれません。
アレグリアス
喜びを意味するアレグリアスは、ソレアやブレリアなどと並んでフラメンコ音楽の中でも有名な曲種です。美しいメロディーと明るい曲調の中に、シレンシオという静かな部分があるのが特徴。シレンシオはスペイン語で静寂という意味で、ギターのメロディーパートのことです。アレグリアスの構成の一部によく使用され、ギターのメロディーで踊り手は上体で美しく踊ります。アレグリアスの起源は、スペインの代表的な民族舞踊のホタといわれています。本格的にフラメンコの技術を磨きたい方には、是非挑戦していただきたい曲です。
ガロティン
元々はスペイン北部の民謡だったガロティンは、20世紀初めにマドリードやバルセロナを中心にスペインを席巻。流行のきっかけを作ったのは、ガロティンという曲種を初めて踊ったエル・ファイーコという男性舞踊手でした。形式名の由来については、はっきりとしたことが解き明かされていませんが、脱穀場で麦を打つ人たち、またはガローテ(麦を打つための小さな棒)からきているという説があります。明るく、のびやかなムードが魅力的なガロティンは、官能的・情熱的・女性的な雰囲気の踊りが特徴で、コルドベス(帽子)を用いて小粋に踊ります。
フラメンコの曲は他にも数多くあり、まずは曲種ごとに異なるコンパスを覚えることをおすすめします。曲ごとの違いが分かるようになると、フラメンコがより楽しく感じるはずです。
フラメンコは、女性らしい柔らかさを表現するために身体の中心から腕、手から指先へと全身を使って踊ります。身体の軸や重心を意識しながら踊るので、体幹が鍛えられ、基礎代謝が上がりダイエットにつながります。見た目以上に運動量が多く、汗をかくことでストレス発散にもなります。
名古屋にある「東みさをフラメンコスタジオCIBAYI」では、レベル別のクラスをご用意しております。入門・基礎を学べるクラス、シンプルな振付でしっかり踊り込めるクラス、フラメンコの醍醐味である即興での踊りを学ぶブレリアのクラスなどがあります。
振付は同じ振付でもひとりひとりに合うように、上体の使い方や腕の位置などを変えて細やかに指導いたします。あなたの才能と魅力を引き出しますので、初めての方もお気軽にお越しください。体験レッスンもご用意しておりますので、まずはフラメンコレッスンの雰囲気を体験してみませんか? 名古屋駅から5分、岡崎・知多半田・岐阜からも30分程でアクセスできます。