フラメンコの衣装について
光と影、愛する喜びと悲しみ、生きることの喜びや辛さを人の人生そのものを踊りで表現するフラメンコは、独特で華やかな衣装も印象的です。特にフラメンコの世界に大きく引き込んでくれる女性用の衣装は、魅惑的な雰囲気を演出します。
ファルダ
ファルダはスカートのことで、フラメンコ独特のスカートさばきを練習するためには、ファルダを身につけたレッスンが欠かせません。
レッスンを重ねることで、回転すると花が咲いたような優雅な動きに、ファルダを手に持って激しくはためかせると、しなやかに生地が舞い、美しく揺らめく炎のような動きが出てまるで命が宿ったような情熱的な表現が習得できます。ボランテ(フリル)に色が入っていると動くたびにグラデーションが生まれ、ファルダさばきをより美しく魅せてくれます。練習用のファルダは、軽くて足を動かしやすいフレアスカートがおすすめです。ファルダのデザイン、色や柄を選ぶのもフラメンコを始める女性の楽しみの一つではないでしょうか。
バタ・デ・コーラ
ウェディングドレスのように裾が長いバタ・デ・コーラは、バタ(部屋着・ガウン)、コーラ(尻尾)という意味があり、上級者向けの衣装になります。長い裾が大きな舞台に映え、エレガントな雰囲気が魅力です。逆に裾が短く小振りのものはコリンといいます。
ちなみに、フラメンコの衣装には水玉模様が多く使われていますが、これは、フラメンコのルーツに関係があるジプシーの衣装に使われていた柄の名残であったことと、ほくろを表現しているという説もあります。水玉模様のことをスペイン語では「lunares」といい、ほくろは「lunar」といいます。舞台では化粧で口の下にほくろを描く人もいたほど、スペイン女性たちの間でほくろは魅力的なものと考えられていました。
その他にも、ジプシーたちの歴史で起こった悲しい出来事に対する涙を意味しているという説もあります。
マントン・デ・マニラ
マニラのショールという意味があるマントン・デ・マニラ。色とりどりの花や鳥などの刺繍と房飾りがあり、腕を広げた状態で手首から背中全体を覆うことができるほどのサイズがあります。マントンの名手といわれる踊り手は、大きなマントンを美しく、フレコ(フリンジ)までまるで生きているように使いこなします。
サパトス
サパトスはフラメンコ専用の靴で、かかとが硬い木でできており、衝撃を吸収するためのゴムが貼られています。かかと・つま先部分には釘が打ち込まれており、これが独特の音を鳴らします。
表面には、表皮製と裏皮製があります。表皮は丈夫で長持ちし、柔らかい裏皮はすぐ足にフィットします。
かかとの高さは、3センチ程度の低め・5センチ程度の標準・7センチ程度の高めの3種類があります。太さにも種類があり、標準の太さで高めですとエレガントに、太くて低いと安定感が出ます。
セミプロ・プロ使用との違いは、靴裏の仕上げ方や、びょうの密度など様々で、靴幅もブランドによって異なることもあります。購入の際には実際に試着をし、ご自身の足に合うものを選びましょう。衣装と同じ生地でオーダー可能なところもあるようです。
名古屋市中区金山駅前にある「東みさをフラメンコスタジオCIBAYI」では、フラメンコのレッスンを通して体の使い方のコツを日常でもプラスになるような美しい姿勢、怪我をしにくい長持ちする体、体幹の意識の仕方なども伝えていきます。レッスンを重ねるうちに、心地のいい健康的な動き、身体のラインを綺麗に見せるフラメンコの基本姿勢を意識できるようになるので、体幹の筋肉が引き締まり、ダイエットにもつながります。全身を使って踊るフラメンコは、たっぷり汗を流してストレスを発散できるのでおすすめです。
体験レッスンや初心者コースもありますので、動きやすいTシャツやジャージ、かかとが太めの安定した靴またはウォーキングシューズでご参加ください。ファルダ(スカート)の無料レンタルもございます。
アクセスは、名古屋駅から5分・栄より7分・岡崎より20分・知多半田より25分・岐阜より30分となっております。名古屋市近郊でフラメンコ教室をお探しでしたら、「東みさをフラメンコスタジオCIBAYI」でレッスンをご体験ください。