フラメンコの基礎練習について
内面的な感情を踊り手の個性により表現するフラメンコ。女性的な美しさや強さといった魅力ある動きを自分のものとして表現するためには、基本を習得するまで繰り返し練習することが大事です。
ブラッソとマノ(腕と手)
フラメンコ教室のレッスンでも重視するブラッソとマノ(腕と手)の動きは、フラメンコに女性らしい優美さや力強さを与えてくれます。
ブラッソはマノの動きで肘がパタパタと動かないように、体の前で大木を抱えるようなイメージで輪を作ることから始めます。丹田を意識して肩を下げ耳と肩の距離を長く保ち、ブラッソが肩甲骨またはお腹から生えているような意識をもつと良いでしょう。ブラッソは肩から下だけ動かすのではなく、肩甲骨から動かすように意識すると伸びやかで美しいラインを作れます。
マノはみぞおちの少し下あたりの高さで揃えます。指先に神経を使い、内回しや外回しができるように練習します。初心者はフラメンコ教室の講師に見てもらいながら、ブラッソとマノの動作を何回も練習することをおすすめします。マノにも表情や個性を出せるように、自分に一番映える形や位置、使い方を探して微調整しながら技術を磨いていきましょう。
サパテアード(足)
フラメンコでは靴音でリズムを打つ、サパテアードという技術も身につけます。音を鳴らしやすいように、フラメンコシューズのつま先と、かかと部分に釘が打ち込まれています。基本的な足の打ち方は以下の通りです。
- ゴルペ
- 足の裏全体で床を強く打つ。
- プランタ
- 足の裏面の上半分で床を打つ。
- タコン
- かかとで床を打つ。
- プンタ
- つま先で床を打つ。
基本姿勢を保ちながらサパテアードの練習をするのは意外と大変です。きれいな音が出るまで時間はかかりますが、コツを掴めば足に意識を向けなくても音を鳴らせるようになります。最初はなかなか思うようにできない手足の動きに苛立ちを覚えることもあるかもしれませんが、レッスンに集中することで気分転換ができてストレス発散にもなります。踊りを通して身体を使い続けるので、女性らしく、しなやかに引き締まり、ダイエットにもつながります。痩せすぎているなら健康的にほどよく必要な場所を鍛え、少し太りすぎが気になるならフラメンコレッスンを通して必要なところを引き締めて心身ともに健康的で魅力的な女性らしさを一緒に目指しましょう。
私自身はたっぷりとした女性らしい丸みが魅力的に感じます。健康なら痩せすぎないでほしいくらい。顔や性格が違うように体つきも一人一人そのままで十分に美しいです。華奢な女性には自分とは違う魅力を感じます。その人らしさが滲み出る輝きを引出すお手伝いをしたいと思います。
レッスンは自分自身と向き合う機会にもなり、まだできない振付や足のパソができるようになると、練習する楽しさや技術に磨きをかけて頑張ろうという気持ちにもなります。スタジオCIBAYIで初級生から始めるリズム、コンパス練習は地味なのにあの集中する時間がとても心地よく好評です。是非、基礎を丁寧に飽きずに楽しく続けてください。
パルマ(手拍子)
パルマ(手拍子)はフラメンコのリズム(コンパス)を掴むのに効果があります。パルマには高音で乾いた音のセコ、落ち着いた音のソルダがあります。パルマは組み合わせによっては複雑なリズムを刻むこともでき、振付に取り入れられることもあります。セコだけでも様々な音色、音質を出せることもあり、パルマは曲にアクセントや彩りを添えたり、歌、ギター、足の音色と絡み合ったり、重要な役割があります。フラメンコの本場スペインでは「パルメーロ」と呼ばれるパルマ専門のプロが活躍しているほど、フラメンコにとってパルマは重要なのです。
歌やギターだけではなく、サパテアードやパルマも加えたすべての音やリズムが出す一体感が演者と観客の高揚感を生み出す爆発力になります。
東みさをフラメンコスタジオCIBAYIは、名古屋市金山総合駅前にあるフラメンコ教室です。初心者の方にも楽しく丁寧に指導いたします。経験者の方が初めてスタジオCIBAYIのレッスンを受講されると、基礎のリズム練習、姿勢、一人一人の身体の使い方まで、その細やかな指導に驚かれることも多いです。火曜日は知多市朝倉駅前の劇場のリハーサル室での出張レッスンも開講中。楽しくて本格的なフラメンコを是非。知多半田や岐阜方面からもアクセスしやすく、体験レッスンも随時行っておりますので、事前にお申し込みのうえお気軽にお越しください。