フラメンコの魅力

フラメンコは、インド北西部に発祥の地を持つ放浪民族のジプシーによって、スペイン南部のアンダルシアで生まれました。その後世界中に広まり、今では日本にも多くのフラメンコ愛好家の方がいます。
日本人の私たちがフラメンコの激しいリズム・魂の歌声・官能的なギターに強く惹きつけられるのは、音楽なのか、誰もが魂の奥に持つ情熱なのか、特別な何か共鳴するものを本能で感じ取っているのかもしれません。そう考えれば、私たち日本の愛好家のフラメンコ熱の高さや、敬意を持って長い年月変わらず追い求めるのもそんなに不思議なことではないでしょう。こちらでは、フラメンコの魅力についてご紹介いたします。

フラメンコは歌(カンテ)から始まり、歌にギターがついて、最後に踊りが加わり現在の形になりました。感じることをありのままに表現する動きが魅力のフラメンコでは、伝えたいことを余すことなく表現するためにも基本の形を習得することが大切です。基本の形を習得し、丁寧に磨くことで、個性となり自分にしか出せない美しさと強さを表現した魅力ある動きになっていきます。

東みさをフラメンコスタジオCIBAYIでは、人形のような均一の美しさに感じないよう生徒一人ひとりの魅力を引き出し、同じ振付でも全員がちゃんと違って見えるように一人一人が見えるように指導します。その人の内面から出るもの、その年代の良さが生きる踊り方を目指します、自分磨きのための習い事としてもおすすめです。

踊りをより魅力的にするのが、曲形式がいくつもある音楽です。フラメンコ独特のリズムをコンパスと呼び、リズム形式は大きく分けて「12拍子」と「8拍子」に分けられます。12拍子を「3拍子」、8拍子を「2拍子」という言い方をする場合もあります。フラメンコの代表曲の基本リズムは12拍子を1コンパスとして時計の針と同じようにまわり、1コンパスのリズムを守りながらアクセントの場所を変えることで様々な曲を形成しています。独特の旋律は人の深淵や憂鬱など、様々な感情を表現し、踊りと一体となることでより一層魅力が増します。

内面的な感情を踊り手の個性により表現するフラメンコは、踊るための身体をつくることが大切です。踊るための身体ができていないと、自分の思うように身体を使うこと、踊りで気持ちを伝えることが難しくなります。踊りの基本の一つは、“身体の軸を整えること”です。普段、浅くなりがちな呼吸を大きく深く、体中を通り足から大地へ抜けていくようにイメージしてみてください。深い息を続けながら、今度は同時に背筋を伸ばして頭がスッと上がるようにイメージします。これだけでも重心がお腹に感じられて腰が落ち着き、身体の中心を通る軸がしっかりと通ります。

呼吸を意識することで…

フラメンコの美しい姿勢は、重心がポイントになります。レッスンでは浅くなりがちな呼吸をしっかり深い呼吸にするために、胸郭の動きを意識したストレッチをお教えします。たくさんの空気を取り込めるようになるとリラックスでき、頭がスッキリと爽やかになる感覚が味わえるので、レッスンのない日にも続けたい簡単で効果的なストレッチを是非体感していただきたいです。

身体の軸を意識することで…

内臓を支える骨盤底筋が弱くなると、尿漏れや骨盤の歪みに悩まされる方も少なくありません。レッスンでは姿勢を正し、身体の軸を意識して踊るため、骨盤底筋が鍛えられ、将来にもつながる健康的な身体づくりができます。

踊りを通して深い呼吸、体幹を意識することで、インナーマッスルが鍛えられます。インナーマッスルは骨格や関節、内臓などを正しい位置で支える筋肉で、この筋肉が発達していると全身のバランスを整えられ、姿勢も安定します。身体が引き締まり、健康的で女性らしい身体の曲線をつくれるようになるので、体重を落とすだけのダイエットの前に是非、健康美を目指してみてはいかがでしょうか。また、フラメンコは全身を使うため、全身の引き締め・適度な運動にもなります。適度な運動は、溜まったストレスも発散できるので、心も身体もリフレッシュできます。